愛たい
五話 俺の心友
もう内申とか、どうでも良い。
けど、また陸に怒られそうだから俺は保健室へと向かった。
「あ、陸」
前から陸が俺に気づいて近づいてくる。
胸を押さえてる俺を見て、普段滅多に心配しない陸が俺に水をくれた。
「あ、さんきゅ」
そう言い水を受けとれば陸が俺を見て、
「痛むのか」
と冷たくだけど優しく言った。
「まあ、少しは。あ、でも病気とかじゃないから!」
そう言うと陸の顔は少し緩んだ。
「そっか。でも心臓の病気は怖いから」
「大丈夫、大丈夫!ただ恋の病気?つーか」
そう言い陸の肩を叩くと陸は不思議そうな目で俺を見た。
「あ、えっと…」
もう陸に隠し事は出来ない。