愛たい
横目で陸と隣に並ぶ結衣を見ると二人はほっと肩を撫で下ろした。
『でもね〜』
と言い、先生は今度は首元に手を当て顔をしかめた。
『過呼吸が不安だわ』
過呼吸。
聞きなれない言葉に屋上で起きたことを思い出し息が出来なくなったやつか、と思った。
『今は落ち着いてるみたいだけど、ハル君の過呼吸はストレス性なのよね。しかも過度の』
ストレス性…?
再び聞きなれない言葉に疑問を持ち横目で陸と結衣を見れば二人は目線を下に下ろし肩を丸めていた。
何だ、この空気。