愛たい

十四話 迷いと後悔



これは、

悪い夢。

朝目覚めて学校に行ったら陸が居て結衣が笑顔で俺に声をかける。

俺のボケに陸が冷たくあしらい結衣が笑う。

当たり前だけど大切な日々がまた始まる。

だから、早く目を覚ませ。



そんな俺の妄想は跡形も無く消えてなくなる。

静かな教室に響き渡る結衣の泣き声。

俺を冷たく睨む陸。

唇に残る、

キスの感触。


これは、夢じゃない。

現実、なんだ…。

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