愛たい
『そんな時、忘れて物を取りに来た時、ハル君が結衣ちゃんにキスしてるの見ちゃって…。ああ、もう駄目だ。って思って思わず屋上に向かいました』
この言葉を聞いて、佐藤は俺が屋上に来る前に居たんだと言うことが分かった。
『私が屋上に着いて少し時間が経った後、ドアが開く音がして。誰だろうと思って顔を除かせたら泣きそうなハル君が居て』
俺は静かに佐藤の話しを聞いていた。
『でハル君に見えないようにハル君を見ていたら急に大泣きし始めて…』
その言葉に思わず俺は吹いた。
でも佐藤は変わらず、いやさっきよにも真剣な顔をして話を続ける。
『そんなハル君の姿見たら、衝動のままに体が動いて…。私に気づいたハル君が私を見た瞬間に私の何かが溢れて…』
佐藤が真剣に俺の顔を見た。
『抱き締めていました…』