彼女の言い訳。
「なっ//イヤだよ!」
『ハイハイ
お前に拒否権とかないから♪』
ニコっと笑顔を向けてくる豊夏…
――…ドキン
って!
何ドキドキしてるのよ私!
『こっちだよ、着いてきて~』
こんなヤツに犯されてたまるものか!!!
…と、
豊夏と逆方向に進む私。
…豊夏はまだ気づかない
…このまま
気づかなければいいのに…
『―ねぇねぇ♪ソコの君、可愛いね♪』
―…20歳チョイ過ぎ<?>ぐらいの2人に話しかけられた…
『―ねぇ、俺たちと遊ばない?』
無視する私。
『ねぇ、聞いてるの?』
さすがにシツコイと思った私は振り返って
「遊ばない!じゃァね!」
と振り払った…
…はずだった、
いきなり2つの手が
私の両腕に捕まってきて
抵抗が出来なくなった…
『俺らと遊ぼって言ったじゃん♪』
「キャーァ!離して!」
『静かにしろって!お前、俺らを振り払いきれると――…ゴン!』
『イッテー!!
んだよ!誰だよ!』
「…うそっ」
…ソコに立っていたのは、
「村本豊夏っ!」
『だっから
着いてこいっつったのに!!
お前、バカ?!』
―…ドキン
ほら、まただ…
“バカ?!”
って言う、
豊夏の声にドキドキしてる…
おかしいね…?
『…大丈夫?怖かっただろ??』
「…うん、でも、
…助けてくれてありがと。」
『おう。
じゃあ、とりあえず
あの店入ろう?』
豊夏の
指先が指した場所は、
「…アラハヤカフェ?」
『そ、
俺の兄貴の嵐大<アラタ>と従兄弟の颯<ハヤテ>が経営してんの。
結構、良いとこだよ』
「へぇ…」