あなたが教えてくれたこと



『ごめん』



『……なんで?』



でも唇が離れると哲也が謝ってくる



そしてお風呂の中の私の手を握ると



そのまま私を抱き締めた



少し暗くてお湯の中はよく見えないけど



肌が直接触れて



聞こえてくる哲也の鼓動にドキドキする



『…大切にするって言ったけどなつが好きで我慢出来そうもない』



『哲也?』



抱き締める力が強くて



どうしたんだろうって思う



こんな哲也初めて



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