あなたが教えてくれたこと



『ねぇ。名前は?』



『名前?』



『うん。泊めてもらうのに名前ぐらい聞いておかないと。
私は夏希、中島 夏希 』



私の言葉に一瞬驚いた顔をしたように見えたけど



『俺は横山哲也 』



また冷たい口調でそう告げると



私の部屋を出て行った



横山さんがいなくなった部屋で



ふかふかの広いベットに体を沈めると



疲れていたせいでそのまま眠ってしまった――……



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