あなたが教えてくれたこと
無言の車の中で私の気持ちはどんどん沈んでいく――……
しばらく走って向かった先は
小さなお店で
薄暗い照明の店内は落ち着いた雰囲気だった
『久しぶり』
『横山くん元気だった?今先生呼んでくるね!』
『もう先生じゃないだろ?』
『そうなんだけど昔の仲間に会うとついそう呼んじゃうの』
ここは知り合いのお店だったみたいで
入口で迎えてくれた綺麗な女の人は
そう言って店の奥に入って行く