あなたが教えてくれたこと



『夏希ちゃんって言うんだ。よろしくね!』



華さんは声のトーンを変えずにそう言ったから



『え?』



思わず声が出てしまった



『ん?なんか私変な事言った?』



『あ…いや、そんなんじゃないです』



ほっとしてた



何も言われなくて



何も聞かれなくて。



横山さんの周りの人は



みんな大人で



余計な詮索をしない



< 54 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop