Gimmick Love
01-発覚
私が彼の異変に気付きはじめたのは、二週間前だった。
一緒にいても、どこかよそよそしさを纏っている彼。
最近は、2人で帰ることもなくなった。
彼-高瀬准-と付き合い始めたのは3ヶ月前。
告白は、准からだった。
“好きだ”と言われたあの日から、ずっと帰るのは一緒だったのに…。
「ねぇ、准…今日は一緒に――」
「ごめん、帰れない。」
最後まで言わせて貰えずに
重ねられた言葉。
こんな風に断られるのは、
何回目だろう。
准は、少し面倒くさそうに
顔を上げる。
長めの前髪が、はらりと目元に
かかった。
「あ、そうだったね…。ごめんね。」
一緒にいても、どこかよそよそしさを纏っている彼。
最近は、2人で帰ることもなくなった。
彼-高瀬准-と付き合い始めたのは3ヶ月前。
告白は、准からだった。
“好きだ”と言われたあの日から、ずっと帰るのは一緒だったのに…。
「ねぇ、准…今日は一緒に――」
「ごめん、帰れない。」
最後まで言わせて貰えずに
重ねられた言葉。
こんな風に断られるのは、
何回目だろう。
准は、少し面倒くさそうに
顔を上げる。
長めの前髪が、はらりと目元に
かかった。
「あ、そうだったね…。ごめんね。」