あたしと不良の物語




「あんたは結局一人だってこと、誰も味方なんかいないってこと」



千尋はそう言って自分の席に戻った。



「神谷、それ迷惑だからさっさと捨てて来いよ」



教室から出ようとする先生の冷たい声。



「もったいなくない?」


「別にどうせ捨てられるからいいじゃん?」



クラスから聞こえてくる冷たい声。



あたしはぐちゃぐちゃになった飾りを持って教室から出た。




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