炎龍~暖かい奴等~


――――

「花音様、つきましたよ。」

「うぅーん...」

佐倉さんの運転はとても心地がよくて。

つい寝てしまっていた私は佐倉さんに起こされて慌てて起きた。

「寝不足ですか??」

「あぁ、まぁ...」

「...帰国が不安だったのですか??」

佐倉さんが心配そうに聞いてきたので、理由を話すべきか迷った。

...まぁ確かに寝不足なんだけど。

決して不安だった訳じゃない。

むしろそんなの考えてなかった。

「どうかしましたか??」

こんなに心配してくれている佐倉さんに...

まさかテレビを見てて寝不足なんて言えない!!!

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