炎龍~暖かい奴等~


やばいやばい、トリップしてたみたい。

佐倉さんが心配そうに私を見つめてた。だから私は笑って誤魔化して、車に乗り込んだんだけど...






「花音様、まだ希空さんのことでご自分を責めていらっしゃるんですか......??」

色々思い出していたので、佐倉さんがそう呟いたことに気がつかなかった。

そしてこの時、私はまだ知らなかった。
















冷鬼がすでに動き出していたことに。


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