炎龍~暖かい奴等~
ガラッ
「お...おはよ...ございます...!!」
走って息切れしてる私に、クラスのみんなの視線が一気に集まった。
まだHRの最中だったんだ...。
っていうかみんなもう揃ってる!?
なんでここの生徒、こんなに真面目に登校してんの?!
不良って、もっとサボったりしてるよね!??
「おはよ、遅刻した理由は??」
う"...はるちゃんそれ、みんな聞いてる今聞いちゃう??
「ね、寝坊です...。」
「アラームは??」
「目覚まし時計3個かけてたけど、全部寝ぼけて壊しちゃった★」
テヘッ★と笑って誤魔化したけれど、はるちゃんには通用しなかった。
「明日は4個セットしとけよ。あと遅刻したから、放課後俺の仕事の手伝いだからな。」
「へーい...。」
チッ、遅刻したら手伝いか。
だからここの不良は遅刻しないのか。納得納得。