炎龍~暖かい奴等~


こいつ、顔は笑っているのに目が笑ってない。


「"Rose"はダメダメな族でさー、薬に手ぇ出すわ女に手ぇ出すわで最悪な族だったんだよ。で、これはまずいと思った当時の俺達......今のうちの総長と幹部達が、その時の総長達を説得しようと思っていた矢先に......」

"氷華によってRoseは潰された。"

咲山めぐるはそう続けた。





そう..."Rose"は当時、最低最悪な族として有名だったので、私が潰した。

薬や女に手を出すだけじゃない。他の族の奴が1人でいる時に大人数で襲いかかったり、武器...鉄パイプとかを平気で使っていた。

そしてある日氷狼の奴等も何人かが襲われて、遂に我慢ができなくなった私は"Rose"に乗り込むことにした。


あそこに...こいつ、咲山めぐるはいたんだ。



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