炎龍~暖かい奴等~


「別に氷華や氷狼を恨んでるわけじゃないよ??冷鬼の奴等は、ね。一からやり直すことができたから。...でも俺は違う。氷華を恨んでる。」


冷たい瞳でそう言われ、心臓が凍りついた気がした。



「俺には親友がいてさ、そいつと一緒に"Rose"に入ったんだ。いつも一緒だったんだけど、そいつが薬始めちゃって。でもそいつは俺の説得で、すぐにやめようと頑張ってたんだよ。そしたら氷華が来ちゃってさー...。」


そのあとにこいつが何を言うかは、予想がついた。

















「そいつ、警察に連れてかれちゃったんだよね。」

咲山めぐるはまだ冷たく笑っている。



「んで、苦しんで苦しんで最後自殺しちゃった。」


私は何も言えなかった。


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