炎龍~暖かい奴等~


数分前―――――

「ねぇ、なんかさっき叫び声聞こえなかったぁ??」

「あぁ、神楽【カグラ】も聞こえたのか??あれはたぶん女だな★」

「...女ぁぁぁぁ?!!」

「悠【ハルカ】うるさいよ。宇宙【ソラ】も悠いじらない。」

「へいへい、すみませんね副総長!!」

「...早く屋上行くぞ。」

「賛成。」

「待って蓮【レン】、琉星【リュウセイ】!!僕飴とジュース買いたい!!」

「神楽ジュース買うのか??じゃあ俺も売店のお姉さん口説きに行く!!」

「ハァ...。」

「琉星、ため息つくと幸せ逃げるぞ??」

「...もうすでに逃げてる気がする。」

「あ、そういえば今日俺等のクラスに転校生が来たみたいだよ??」

「お!!朔夜、女か?!!」

「朔夜、女じゃないよな!?」

「宇宙も悠もうるさい。女の子だよ、しかも美人ちゃん。」

「朔夜は会ったの?」

「うん、朝会ったよ。下っ端にからまれてた。」

「美人かぁ★会いてぇなぁ!!」

「...同じクラスだから会えるだろ。」

「蓮冷てぇ!!!でもその子すぐ辞めるんじゃね??ここに女嫌い1人いるし。」

「黙りやがれ、宇宙!!」

「...それが、その子はただ者じゃないみたいなんだ。」

「どういう事??」



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