again
~あなたと再び歩みを進めるために~
episode4 残酷な運命
あの後、近くにいた人が救急車を呼んでくれて私達3人は美優に付き添って病院に行った。
美優が運ばれたのは近くの大学病院。
病院に着いて直ぐに出来るだけの応急処置をされ、美優は手術室に入っていった。
私達はただ立ち尽くしていることしか出来なかった。
美優が手術室に入って暫くたった頃、日比谷が口を開いた。
「美優の家に電話してくる。」
「あぁ。」
その一言だけ日比谷は呟いて電話をかけにいった。
「あかり、一回座ろう。」
私は頷いて竜に支えてもらいながら椅子に座った。
座った途端に涙が溢れてきた。