again
~あなたと再び歩みを進めるために~
「あかり。」
『私のせいだ…。』
「違う。」
『違わないよ!私があの時…竜に助けられる前に…』
「違う!!今回の事は誰も悪くない!!」
私の言葉は竜の言葉に遮られた。
「いいか、今回の事は誰も悪くないんだよ。高井に守られた俺が言う台詞じゃないけど…。」
『でも!!美優がもし助からなかったら私…。』
「大丈夫だろ。お前は高井のことよく分かってるだろ?あいつを信じて今は待とう。」
『うん…。』
この会話を最後に、私と竜はまだ光続けている「手術室」の文字をただ黙って見ていた。
それから暫くたって、日比谷が戻ってきた。
「美優の親直ぐに来るって。」
「そうか。」
竜と日比谷のこの会話の後、私達は誰一人口を開かなかった。