again
~あなたと再び歩みを進めるために~
それから、どれだけの時間がたったんだろう…。
ドアが開く音がしたので私達はドアの方を見た。
そこには先生との話しを終えた美優の両親が立っていた。
「ありがとうね、美優の傍についててくれて。」
『いえ…。』
「美優は助かったんですよね?」
その言葉を言ったのは日比谷だった。
その言葉を聞いた美優の両親の表情が曇った。
「命は助かったそうです。ただ…。」
『…ただ、何ですか?』
「頭部の損傷が激しかったらしく、後遺症で目が見えなくなって歩くことも出来ないそうです…。」
『「「えっ…。」」』
その言葉を聞いた瞬間、私達に衝撃が走った。
そして、美優のお母さんのすすり泣く声が聞こえた。