again
~あなたと再び歩みを進めるために~
確かに、あの修学旅行の出来事があってから美優は竜の事が好きなんじゃないかなって思ってた。
「ほら、答えられないってことは気づいてたんでしょ。」
『…。』
「やめろよ。俺はあかりの事が好きだ。だからお前の気持ちには答えられない。」
答えることが出来ない私を見て竜が言った。
「どうしてよっ!!」
美優がいきなり大声で言った。
「私がこんな体になったのは全部2人が悪いんだよ!!」
美優のこの言葉は深く私達の心に刺さった。
確かに…本当の事だから……。
「私はあかりを助けた峰木を助けてこうなったの! 私はもう目も見えない、歩けない…何でも人の手を借りなきゃいけなくなった!!だから峰木は私の傍にいなきゃいけないの!」
私達は返す言葉がなかった。