again
~あなたと再び歩みを進めるために~
「あかり!!」
3階を過ぎたところで追いかけてきていた竜に腕を掴まれた。
「ちょっと待てよ!!」
『離して…。』
「離さねぇ。何であんな事言ったんだよ。」
『事実だから…。』
「確かに、あいつがあんな体になったのは俺達にも責任がある。だけど……」
『それだけじゃないの。』
私は竜の言葉を遮った。
『私、美優が竜の事好きなの知ってた。中3の時の修学旅行の時に気づいたの。』
「あれは…!」
『美優は竜の事本気で好きだと思う。だからお願い…美優の傍にいてあげて。』
私は涙を堪えて竜に言った。
直ぐには竜は答えてくれなくて、少したってから竜は言った。