again
~あなたと再び歩みを進めるために~
1週間後。
修学旅行当日の朝。
「あかりー、支度出来たの?」
言葉と同時にお母さんが私の部屋のドアを勢いよく開けた。
『もうちょっと!』
「早くしなさい!!さっきから竜君ずっと待ってるのよ!」
『分かってるよ~!』
私は修学旅行当日に寝坊してしまった。
それで竜を待たせてしまっている…。
ごめん、竜!
『よしっ!出来た!じゃあ行ってきます!!』
「行ってらっしゃい!竜君にちゃんと謝るのよ!」
『うん!!』
私は自分の部屋を出た。