【完】妖精フロアの日常【短編】
ドキン、ドキン
サクラの返事を待った。
何分かの沈黙のあと、サクラがこういった。
「・・・フロアの家が花だらけなのは、フロアが花の妖精だから?」
「そうだよ。」
私は答えた。
「・・・なんで、教えてくれなかったの?」
「え?・・・だって、話したらサクラに嫌われちゃうかと思うと怖かったから。」
そう答えるとサクラは急に、
「フロアのバカ!」
と大きな声で、・・・なぜか泣きながら私に言った後、走って私の家を出た。