【完】妖精フロアの日常【短編】
「久しぶり!しばらく来れなくてごめんね!」
え?どうして?そんな笑顔でいうの?
私のこと嫌いになったんじゃないの?
そのことをサクラに話すと、
「バカ!!そんなことで嫌いになるわけないじゃん!!花の妖精だろうが、フロアはフロアだよ!私が怒ってたのは、そんな大事な事を話さなかったからだよ!!」
涙がこぼれた。
・・・よかった。サクラに嫌われたわけじゃなかったんだ。
「!でも、それならどうしてこんなに来るのが遅かったの?」
私が聞くとサクラはフフン♪といいながら、
「それはね~・・・
ジャ~ン♪
これを探していたからなんだよ!!」
サクラが渡したのは、ヒャクニチソウという花だった。
「ありがとう。でも、どうしてヒャクニチソウなの?」
とサクラに聞いてみた。
ホントに知りたかった。サクラが好きなのかな?
と思っていたら、
「もぅ!フロア!花の妖精なのに知らないの?
ヒャクニチソウの花言葉!
友への思い!、絆
って意味でしょ!ちゃ~んとママに聞いたんだから!!」
「あ!」
そういえば、そうだった!
忘れてた!
「これは、私とフロアは親友!ていう証なの!」
嬉しかった。サクラがそんな風に思っててくれたなんて・・・
だから私は、
「嬉しい!サクラ、ありがとう!」
といいながら抱きついた。
そして、
「私とサクラは、ず~っと親友だよ!」
「うん!当たり前!」
【完】