【完】妖精フロアの日常【短編】
夜の8時頃、サクラのお母さんが汗を流しながらやってきた。
サクラのお母さんは何度も私に頭をさげ「ありがとうございました!」と何度も言った。
なぜ?と私は思った。私はサクラと遊んでいただけ。何もしてない。
そのことをサクラのお母さんに伝えると、いろいろと話してくれた。
サクラのお母さんの話を聞いていたらこんなことが分かった。
・どうやらサクラは、私と同じく友達が一人もいないらしい。
・家にいても暇だから、家の近くにあるこの森に一人で遊びにきたら、迷子になったらしい。
・それで、森を彷徨っていたら私の家を見つけ、私に話しかけたらしい。
・夕方になっても帰ってこなかったから、心配で森の中を探していたら私と一緒にいるサクラを見つけたらしい。