【完】妖精フロアの日常【短編】
サクラは家に帰されるとでも思ったのか、いきなり大声で泣き出しながら
「まだフロアと一緒に遊びたい!!」
と言った。
私もまだサクラと遊びたい!
するとサクラのお母さんは大きな声で
「今日はもう十分遊んでもらったでしょう!
さぁ、早く家に帰るわよ!」
と、怒りながら言った。
サクラはお母さんがよっぽど怖いのか、しぶしぶと帰ろうとした。
私は、また明日も来てくれるかな?と思った。
するとサクラは帰るときにこんなことを言った。
「フロア!私と、友達になって!!
それと、また明日来るね!
そしたら、また遊ぼ!」
私は、初めてそんなことをいわれ、嬉しくなった。
私は笑顔でこう答えた。
「いいよ!友達になろう!
明日、ここで待ってるからね!」
そういうとサクラは笑顔で家に帰っていった。
この日から私は、一人じゃなくなった。
初めての友達ができた。
私の平凡なつまらない毎日が、今日、変わった。
【完】
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