誰かの話

「え…?」

一度、話した口は俺の気持ちと反対の言葉を紡ぎだす。

『てことで、キモいよ。まじで、死んでよ。』

誓うのに。

「…ははっ。そうだよね。」

違うのに。

自己嫌悪に陥った俺は、そのまま、その場を去る。

「さようなら。」

小さな小さな声が俺に届く。
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