カカオ0% 短編
こんな傷、なんてことない
古賀君が喜んでる顔を想像するだけで
なんでも耐えられるんだ
『古賀君、これ家庭科で作ったの…』
『え、俺に?』
『うん…… 食べて、くれる?』
『ありがとう、でもこれじゃ足りない』
『えっ? 古賀君のシュークリーム、特別に卵30個入れたんだけど…』
『そうじゃなくて、』
古賀君は私の首元に顔を埋め、舐め始めた
『ひゃっ!』
ザラザラした感触に思わず声が出る
『シュークリームより愛の甘い声が聞きたいよ』
『こ、古賀君ッ!だめぇ―っ!!』
『愛、教室通りすぎてるよ』