アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~
千紘は俺の周囲に居る女とは全く違うタイプ。
こんな真面目そうな女に…手を出すはずないのに…


いつもなら目を付けた女は直ぐに強引奪うのに…千紘には慎重になっていた。
俺は椅子から立ち上がって、誰も居ないコトを確かめる。

「藤ヶ谷先輩?」


キョトンとした目つきで千紘は見つめ返した。



「俺と付き合って欲しい」


命令口調ではなく初めて…女に下手な態度でコクった。



「・・・」



千紘は無言で俺から視線を外す。



「マジなんだけど・・・」



「他にたくさん女の子…」



「安西が付き合ってくれるなら…全員と手切る!」

俺はキッパリと言い切った。
< 45 / 217 >

この作品をシェア

pagetop