美形×平凡
「彼女なんか優にいるはずないだろ?」
橘は醒めた声でそう言った。
それって失礼ですよね
俺がモテないみたいに言っちゃてさ
…確かにモテないし彼女いないけどなっ!
決め付けなくてもいいだろっ
「いや、ほんとですって」
「んなはずね―って、調べたんだから」
「えっ、橘ってストーカー??!」
今、怖いこと聞いちゃったんですけど
なに!?
調べたとか、橘ってストーカーだっだわけ
「違うに決まってんだろうが」
すごい剣幕で言われちゃいましたよ
美形が怒ると怖いってほんとだったんだね
って、今はそれどころじゃないし
「とりあえず優、今日から俺の女だから」
「いや、俺認めてないから」
橘は聞く耳を持たず俺に近づいたかと思うと、ポケットに手を突っ込まれ携帯を取られた。