美形×平凡
「うわー、帰り道が分からなくなった」
繁華街の奥まで来てしまった僕は、迷子になった
高校生で迷子ってないよね
しかもこのあたり、変な空気だ
ジロジロ見られてまるで品定めでもしているかのような視線。
早くここから立ち去ろうと、来た道を引き返そうとした時だ
「ねぇ君、3万でどうだい?」
「えっ!??」
見知らぬおじさんに、急に肩を捕まれ、逃げるにも逃げられない
ゾクリとしたものが背筋を走る。
「ちょっ、離してっ!」
危険を感じた僕は抵抗した。
まさか嫌がるとは思ってなかった、相手は怯みそのすきに逃げ出した。