『美しく輝け ~団長と姫~』
『大地くん。
お金ってどれくらい余ってる?』
と、応援団の練習のところまで
美琴が聞きにきた。
俺と宗太は顔を見合わせて、苦笑いをした。
『あと、1000円しか残ってない。』
『え?』
と驚いた顔をする美琴。
『ペンキがたりないのか?』
『うん。』
『何色?』
『赤。でも、他にも足りない色があるかも。』
『マジ? ヤバイな。』
『・・・。』
『赤の応援の旗ももしかしたら
買うかもしれねぇしな。』
『先生に旗も買うのか聞いてくれば?』
宗太。
もしかして、美琴と行けってことか?
気持ちはありがたいけど。