『美しく輝け ~団長と姫~』
今日は、始業式。
ようやく校長先生の長~い話が終わった。
始業式の後は体育祭の団結式。
今年の応援団長はもちろん俺。
といっても、
正直まとめていく自信はあんまりない。
でも、最後の体育祭だし。
やってみるか?
男子の副団長は宗太。
他の係りもなんとか決まった。
教室に帰って、
机の上に顔を伏せて眠っていると。
誰かが俺の肩をたたいた。
(誰だよ。)
少しムッとして顔を上げた。
そしたら、机の前に美琴が立っていた。
そして、俺の視線の高さになるように座った。
『あの・・・。副団長って何をするの?』
と、不安そうに聞いてきた。