不良くんと鈍感ちゃん
それから海那は、人を信用しなくなった‥
心から笑うこともしなくなった‥
海那の感情は、心の奥底に封印されてしまったんだ‥
こうなったのは、全部俺のせい。
俺が守りきれなかったから‥
その日、海那のおじさんとおばさんに頭を下げた‥
「すいませんでした!!‥俺が‥俺が海那を見てなかったから‥海那を‥俺のせいで‥海那が‥すいませんでした‥」
「飛都‥。飛都のせいじゃねぇよ!!だから顔あげろ!!」
「でも‥俺が‥‥」
「飛都のせいじゃねぇ!!確かにそいつらは許せねぇ!!‥てか、許さねぇ!!‥でもな?飛都は海那を探してくれたんだろ?海那のためにそいつらボコボコにしてくれたんだろ?だったら、お前は悪くねぇ!!むしろ感謝してるよ!!」
おじさんはそう言ってくれた‥