不良くんと鈍感ちゃん
それから、海那を支える反面、俺は荒れていった‥
毎日、喧嘩に明け暮れた‥
家に帰っても、一人部屋に引きこもる‥
学校に行っても、一人で教室にいる‥
海那以外、誰とも話さなかった‥
そんなある日、
海那に言われたんだ。
「飛都‥
辛いなら辛いって言いな?あたしが支えてあげるから‥だから‥自分を傷つけないで‥」
って‥
海那の方が辛いのに‥
俺が海那を支える方なのに‥
何やってんだ‥って、
思った‥
それから、俺は喧嘩もきっぱりやめた。