不良くんと鈍感ちゃん
卒業式
アメリカから帰って来てからは、少し親父の仕事を手伝ってる。
大学も合格した‥
あとは、結果出すのみ!!
そして、今日は卒業式‥
別になんの思い入れもないけどな‥
なのに‥
「卒業生代表、桜庭飛都!!」
卒業生代表になっちまったし‥
「‥はい」
俺は壇上に上がり、紙を開く‥
そして、そこに書いてある言葉をただ読みつづける‥
‥なんの思い入れもなかったけど
けど、
こんな本心じゃない言葉は俺らしくねぇ‥
俺は、
―――パタッ
紙を閉じた‥