不良くんと鈍感ちゃん

教室に戻ると、

「飛都!!」

「稀弘‥」

稀弘が話しかけてきた。

「‥いんやあ、お前のアレでさ、なんかグッと来たよ‥」

「ハハ!!‥そりゃよかった!!」

「‥お前のアレで、泣いてる奴いっぱいだったよ!!」

「お前もか?」

「‥あぁ」

稀弘を見ると、少し目が赤かった。

それから担任が来て、長々思い出を話され、やっと解放され外に出た‥

教室から出ようとした時、

「飛都!!‥アメリカで頑張れよ」

稀弘にそう言われた。

「‥おう!!お前も頑張れよ!!‥稀弘!!」


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