天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
二人のやり取りに、アモルが嘲笑する。

「馬鹿ね龍太郎。お嬢は年齢不詳なんだから。好きな時に好きな年齢を騙る…いちいち真に受けない事よ」

「何だよそりゃあ…」

顔を押さえて龍太郎は立ち上がる。

天神学園高等部、学年は不明。

どこかの国の超金持ち御嬢様。

容姿端麗、成績優秀、運動もできる。

この学園では誰もが知っているが、本当の所は誰も知らない。

有名人にして正体不明な謎の人。

それがこのお嬢様という存在だった。

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