天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
グラウンドに到着する頃には、既に綱引きの準備は整っていた。
長く太い綱。
その両端に並び立つ白組と赤組の選手達。
といっても、相撲部や柔道部、レスリング部の屈強な部員達ばかりが並ぶ白組に対し、赤組は何とお嬢様のみ。
「おいおい、あの幼児体型の金髪お嬢ちゃんが俺達の相手かよ?」
「あんなん0.0001秒くらいで決着がつくぜ?」
好き勝手に言う白組の選手達。
「まぁ…むさ苦しくて汗臭い連中ね…」
お嬢様はハンカチで口元を覆い、顔を顰める。
「二宮、綱引きとはどのような競技なの?」
何とお嬢様は綱引きなる競技を知らないらしい。
どんだけいいとこの娘だ、この子。
長く太い綱。
その両端に並び立つ白組と赤組の選手達。
といっても、相撲部や柔道部、レスリング部の屈強な部員達ばかりが並ぶ白組に対し、赤組は何とお嬢様のみ。
「おいおい、あの幼児体型の金髪お嬢ちゃんが俺達の相手かよ?」
「あんなん0.0001秒くらいで決着がつくぜ?」
好き勝手に言う白組の選手達。
「まぁ…むさ苦しくて汗臭い連中ね…」
お嬢様はハンカチで口元を覆い、顔を顰める。
「二宮、綱引きとはどのような競技なの?」
何とお嬢様は綱引きなる競技を知らないらしい。
どんだけいいとこの娘だ、この子。