天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
「どぉなってんだ、あの執事野郎!」

「おめぇら本気で引っ張ってんのかっ?さっさと決着つけようぜ!」

「全力出してるに決まってんだろうが!」

「なら何でこれ以上動かねぇんだよっ!」

顔を真っ赤にして全力で綱を引く白組選手達。

それでも二宮はびくともしない。

綱を握り締めたまま、微動だにせず。

そんな彼を見て。

「何をしているの、二宮」

お嬢様が冷ややかに言う。

「さっさと決着をつけてしまいなさいな」

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