天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
その頃、体育祭実行委員席。
「いいか、随分と点差が詰まってきている。これ以上の敗北は許されんぞ」
実行委員長は悪巧みの真っ最中だった。
「赤組のパン食い競争出場選手は、小柄な女子生徒だそうだ。ならば食も細く、大した量は食べられまい…お前ならば勝てる」
そう言って実行委員長が肩を叩いたのは、見るからによく食べそうな巨漢。
縦にも横にも大きく、遡雫から見れば見上げるような大きさだろう。
「ですが実行委員長、念には念を入れて…」
巨漢は耳打ちする。
「……」
その内容を聞いて、狡猾な笑みを浮かべる実行委員長。
「成程、それはいい…お前もなかなかの悪だな…」
すっかり悪代官と越後屋のような会話になっていた。
「いいか、随分と点差が詰まってきている。これ以上の敗北は許されんぞ」
実行委員長は悪巧みの真っ最中だった。
「赤組のパン食い競争出場選手は、小柄な女子生徒だそうだ。ならば食も細く、大した量は食べられまい…お前ならば勝てる」
そう言って実行委員長が肩を叩いたのは、見るからによく食べそうな巨漢。
縦にも横にも大きく、遡雫から見れば見上げるような大きさだろう。
「ですが実行委員長、念には念を入れて…」
巨漢は耳打ちする。
「……」
その内容を聞いて、狡猾な笑みを浮かべる実行委員長。
「成程、それはいい…お前もなかなかの悪だな…」
すっかり悪代官と越後屋のような会話になっていた。