天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
さて、競技のコース上に出た遡雫と柿ピー。

…白組の巨漢が隣に並ぶ。

「ふわぁ…大きい人だねぇ、柿ピー…」

呆けたような顔で、遡雫が見上げる。

そんな彼女に、赤組白組双方から『かわいい♪』の声。

エヘヘへ、と、照れ臭そうに遡雫がはにかむ。

しかし、そんな事をしている場合ではなかった。

コース上に、パン食い競争で使用するパンが次々と吊るされていく。

のだが…。

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