天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
(何だあの余裕は…)

席に座り、実行委員長は腕を組む。

(何か秘策があるのか?いや、まさか…)

遡雫を睨みつつ、思考を巡らせる実行委員長。

(あの体格差にパンの量の差だ…加えてあの犬か狼かわからんペットに食わせる事も禁止している…この状況で勝ち目などある筈もなかろう)

策略が見事にハマったとほくそ笑む。

しかし、実行委員長は知らなかった。

「……」

コース上の遡雫が、待ちきれないといった様子でゴクリと喉を鳴らしたのを…。

< 170 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop