天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
ポケーッとした顔でコースに立つ遡雫と、その隣でへっへっ、と舌を出す柿ピー。

やる気があるんだかないんだか分からない一人と一匹が。

「位置について…よーい…」

スタート!の合図と共に。

「っ!?」

キラリン☆と瞳が輝いたかと思うと、普段のおっとりとした雰囲気から急変。

遡雫は猛然とロケットスタート!

「ば、馬鹿なぁあぁあぁぁっ!」

思わず立ち上がる実行委員長。

いつもの姿からは想像もできないような、遡雫のダッシュ力。

こうなってしまえば、白組の巨漢の体格は裏目に出る。

大きく差をつけられてしまった!

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