天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
「次っ」

またも信じられないダッシュで先行する遡雫と柿ピー。

白組の巨漢は、まだ一つ目のパンにも到達していないというのに。

「柿ピー」

また柿ピーのジャンプで二つ目のパン、ソースたっぷりのスペシャルボリュームカツサンドを手に入れた遡雫。

まじまじと、サンドイッチの間に挟まったヒレカツを見つめる。

「こんな分厚いヒレカツ挟まってる…揚げたてだし熱々だし…」

まるでグルメレポーターのようなコメントを残しつつ。

「はむっ」

美味しく頬張る遡雫。

完食まで、所要時間3秒だった。

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