天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
かくして、アモルに踏まれ、冬月にそのシャレコウベを腰掛け代わりに使われて、溝出はようやく大人しくなる。

(アイツ…俺とキャラ被ってんな…)

密かに思うエリザベス。

更に言えばフルボッコ要員として、龍太郎ともキャラが被っている。

「まぁそないな訳で…この腰掛けと僕の二人で最終競技は出ますよってに」

「冬月!腰掛けって言うな!ちゃんと名前で呼びやがれ!」

「はぁ?」

ヒタリと。

蜘蛛切の切っ先を溝出の額に突きつける冬月。

「あんさんの名前、何いうんですやろか?」

「ヒャ…妖怪『腰掛け』で構わないっす…」

ある意味龍太郎よりも扱いが悪い溝出であった。

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