天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
チャーリーを連れて冬月が戻る頃。

「チッ、お前ももう戻ってきたか」

実行委員長も『品物』を手に戻ってきていた。

彼が持ってきたのは。

「私に何の用なの…?」

「……」

呟く遡雫と、コクコクと頷く小夜。

この二人が、実行委員長の借りてきた『品物』。

勘のいい読者諸兄ならばもうお気づきだろう。

実行委員長は龍太郎に、冬月は龍娘に。

『品物』の書かれたクジを見せる。

書いてあったのはズバリ。

『審査員が愛して止まない異性一人、コロコロ♪』

…………明らかに生徒会長の策略であった。

< 195 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop