天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
さて、これで冬月は借り物競争クリアは確定。

残るは実行委員長だけだ。

「さぁ丹下、さっさと答えろ!」

遡雫と小夜の背中をグイッと押し、実行委員長は龍太郎に迫らせる。

「どちらがクジに書かれた『品物』だっ?」

「「??????」」

何の事だかわからず、小首を傾げる無口少女コンビ。

これがまた可愛い。

二人揃うと凶悪な可愛さだ。

このままセットで芸能界デビューさせたいので親御さんに了承とっていいですか。

しかし、クジには『愛して止まない異性一人』と書かれている。

どちらか一人選ばなければならない。

そして選ぶ事は、ここで、全校生徒の見ている前で、龍太郎が愛の告白をする事と同義。

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