天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
ジュース片手に、仲間達と盛り上がる龍太郎。
そんな彼のもとに。
「龍太郎」
玲菜が歩み寄ってくる。
「おぅレーさん、楽しんでっかぁ?」
「…ああ」
陽気に言う龍太郎に、玲菜は微笑む。
本当にこの男はスペシャルバカだ。
ほんの数時間前まで敵だった相手に、これ程までに屈託なく笑いかけられる。
いや、それを言うなら赤組全員が馬鹿かもしれない。
差別も偏見もなく、玲菜を仲間として受け入れ、こうして共に勝利を分かち合えるのだから。
…仮にあのまま白組に残り、優勝できていたとしても。
残るのは後味の悪いものだけだったに違いない。
そんな彼のもとに。
「龍太郎」
玲菜が歩み寄ってくる。
「おぅレーさん、楽しんでっかぁ?」
「…ああ」
陽気に言う龍太郎に、玲菜は微笑む。
本当にこの男はスペシャルバカだ。
ほんの数時間前まで敵だった相手に、これ程までに屈託なく笑いかけられる。
いや、それを言うなら赤組全員が馬鹿かもしれない。
差別も偏見もなく、玲菜を仲間として受け入れ、こうして共に勝利を分かち合えるのだから。
…仮にあのまま白組に残り、優勝できていたとしても。
残るのは後味の悪いものだけだったに違いない。